「そんな女神さん、日曜日の夜、食事でも?いい料理店みつけたんですよ。」


今・・何て?・・・食事?


「え?私とですか?」


「ぜひ・・おっと・・・。でも、いい返事期待しておきますよ?」


「あ・・・。」


院長は他の看護婦さんに呼ばれて、急いで行ってしまった。


院長と食事、滅多にないことだと思う。


「何話してたの?」

「ううん。なんでも。」

「あ、さっき僕のこと見てなかったでしょ。」

「う・・・うん。」

「リハビリ頑張ってるのに・・・。」

天城君が子犬のようにシュンとした。

うわ、それ弱い。

「ごめんなさい。」

「じゃあ、これから名前で呼んで?」

「え!?・・・じゃあ、しょ、翔太君。」

「本当は呼び捨てがいいんだけど。ま、これからはそう呼んでよ。」

え!ずっと!

私の心配をよそに翔太君は笑ってた。