確認でもしてみようかな。


今日はかかってないかもしれないし、確認するくらい良いよね?





「うん…」





そう自分に言い聞かせた私はそーっとドアノブに手を伸ばす。


ドアノブを掴んだ後はそのまま手を動かせばいいのは勿論分かっているのに何故か動かない。


私の手が動かないんじゃなく、私の脳が動かそうとしていないだけ。


――確認しなくてもいいって。





「何やってるんだろ…」





急に今している事が馬鹿馬鹿しく思えて、こんな事してる自分自身にとても虚しい気持ちになってくる。


鍵が閉まっているか確認して結果が分かって何をするの?


例え、鍵が開いてたとしても何も変わりっこないのに…


私は確認するのをやめて洗濯機へと向かった。