と言っても好きな人にバレンタインチョコを渡すなんてした事ないから勝手な予想なんだけど…


多分きっとこういう感じなんだろうなって。





「良かったらお昼に食べて下さい」

「……」

「ダメですか…?」

「いや、わざわざ悪いな」





拓斗さんは鞄を脇に挟み、あいた手でお弁当箱を受け取ってくれた。





「もうこの前みたいにタッパじゃないです。ちゃんとしたお弁当箱なんです」

「そういえば買ったと言っていたな」





覚えてて…


拓斗さんに買ったと報告した事ちゃんと覚えていてくれたんだ。


そんな事実と受け取ってもらえた事に私は笑顔で頷いた。





「はい!なのでこれからは安心してくださいね」

「あぁ」