「おお、そうだった。
 お前等二人に頼みごとがあるんだ」


頼みごと?
…黒河浬と私に?



「この資料をまとめてもらおうと思ってな」


そう言いながら、
目の前に、溢れんばかりに紙が詰め込まれた大きい箱が置かれた。




うわ、めんどい…


「何で私達なんですか?」


「ん?それはあれだ。お前等が雑用係だからだ」



ざっ………。

「絶対違います先生そんなのなった覚えありません!」



「当たり前だ。先生が決めたからな」

そう言って、資料室の後ろの方に積まれた机を指差した。


その指の先を辿っていくと、白い箱と小さく折りたたまれた紙が二枚。




「なんですか、あれ」


「クジだ」




「…あれで決めた、と?」





「そうだ。面白みがあった方がいいからな」



そんなことで決めないでください!