「俺は、断ったら相手が悲しむから」







「え」


「折角、告ってくれてんのに、
 断ったら悲しむだろ。
 だから、断れないっつーか…」



「じゃあ、女の子なら誰でも良いとかじゃないんだ?」



「なっ、そんなわけ無いだろ!
 俺だって、好きな奴と付き合いた……

 何でもない」


黒河浬は、照れ隠しか、
資料まとめを再開し始めた。


何だ、そんなに悪い人じゃないのかも。




でも、黒河浬の好きな人って…?

あー、気になる!