「∞∞∞∞∞∞∞。」


何かつぶやいたようでしたが
水の中ではありませんので
泡(あぶく)語を解読する私には、その言葉はわかりません

その言葉を言い終わると
人魚は再び海の中へ帰っていきました

たぶん
もとの深い底へ戻るのでしょう



そうして
見届け役となった月がひとり

後に残された魚の体をいつまでも
金色に照らし続けていました



おしまい('-^*)/