「あ、柚早かったね」

「そうかな?」


「いつも7時頃なのに」


「そう?」





キッチンで海老の背綿を
取っていた母がきょとん、
とした顔であたしを見ていた





言われて時計を見ると
まだ6時30分前だったけど


そんな毎回時計見てないから
今日が遅くて、昨日が早いとか
いちいち覚えてない







ぺりぺりッと背綿を黙々と
取り続ける母に何か言おうと
したが何か止めておいた