・櫂side・
「朔人送ってー」

「分かってる。
行くぞ。」

「さんきゅー」

俺達は
車に乗り考えていた。

アイツが
星羅に執着する理由。

それは
一体何なんだよ。

さっき
椎達に話したのは
嘘だ。

本当は
何にも分かってない。

だけど
嘘をついた理由は
怒りを強くするため。

そして
強くなってもらうため。

執着する
その理由が
相手の勝手な
考えで…
そのせいで
犠牲者まで出ていて
そして
自分達の仲間を
闇に突き落とした。

何て
言われたら
誰だって
今まで以上に
怒りを覚え…
絶対に許さず…
潰すために
強くなろうとする。

それを
使ったんだ。

多分この方法は
今の椎達には
効果的だろう。

椎達は
星羅を
本当に大事に思っている。

そして
何より
椎は
星羅に惚れている。