1人、記憶を頼りに辿り着いた礼子。
この古い校舎にグラウンド。
確かにここである。
「旧校舎なんで潰れてるんだろ?」
自分のやった事は、都合よく丸々忘れる礼子。
こう言う性格は、寧ろ見直したいものだ。
時間は夜の9時。
絶対に居るはずだ。
「ヨイショッと……」
立ち入り禁止の校門を、律儀りまたいで通る。
霊だから、透けて通ればいいのに……
久々に会える、自分の奴隷共(オモチャ)に心をウキウキさせながら、スキップを踏み校舎に向かう。
昔みたいに首を180℃曲げたまま走り入ろうと思い、早速実行に移した。
躊躇いは一切ない!
「バア~~~!」
そのまま中に入って行った