中学に入学し、自分が原因で親は離婚。

まだ未成年だったため、仕方なく母親の方に付いていった。

母親は18歳の時に自分を産んだ。

今までは母親と自分と妹2人の4人で暮らしている。

比較的…母親は自分の同級生より若く、よく皆からは「いいな」と言われ、先生方にも「母さんは大変だな」と言う。

そんなものはただのうわべであり、実際は金使いも荒く、毎日酒を飲み、気にくわなければ自分を叩く…

そんな生活だ。


だから…とも言わないが、"私"ではなく"俺"になった。

"私"でいたら弱く感じ、"俺であれば多少でも強くなれると思った。

「女だから」と言われるのが何よりも嫌いだった。

元々サバサバしていたし、口も悪くどちらかというと男に間違われる事が多かった。

それを嫌とも思わなかった。

強くなるために武術を身に付け、そこら辺の男よりも強くなった。

中学生活は不安を思いながらも"友達"と思われる人物はある程度はいたがそれも所詮はうわべだけ。

本音を言い合える人間なんてこの時は誰一人いなかった。

俺はずっと孤独じゃないけど孤独に生きてきた。