ギュッ


「………やめて」


いつのまにか教室に入ってきた佐藤にキツく言う。


「やだ☆」


―――パシッ


回された腕を振り払ってツカツカと教室を出たあたし。



さすがに追ってこなかった佐藤に安堵感を抱きつつ、この現状をどうもできない自分がやになってくる。



――――はぁ
どうしたもんか。


行き場もなくうろうろしながらそんなことを考えてたとき。