俊太side



あーうるさい!

女子のキャーキャーした感じ苦手なんだよー



「山田くん、あーゆぅ女子どう?」



浅井だっけ?こいつ。




「無理無理。」



「じゃぁ好きな子いる感じ?」



「ん、まぁ。」


「彼女ー?」


「ちがうよ。遠く行ったよ。」





なんでこんな素直に言えたかはわからない。



だけど、あいつへの思いは抑えきれなくて、だれかに言わなきゃツラくてしょうがない。



でも吉田には言えなかった


恥もあったが、








あいつも桃子のことが好きだった。

言わなくても吉田を見てればわかる。


きっと2人は両思いだっただろう。






だからまだ名前もハッキリわからない、桃子のことも知らないこいつなら、恥もなく言えた。