夏空が俺に早く準備するように促す理由。



それは、俺と陸と夏空が一緒に登校してるから。



特別約束した訳じゃないけど、なんかもう、当たり前になっていた。



そんなことを考えながら髪をセットし終わり、顔を洗って、歯も磨いた俺は準備完了。



「あれ?海、朝ご飯食べてかないの?」



リビングから顔を覗かせた母さんに聞かれる。



「いらね。」



短く答えた俺はそのまま玄関へ。