「うっせ。」



図星だったから、言い返すことができなくてとりあえず悪態をついておいた。



我ながらかっこ悪いかも。



「まぁとにかく、早くしてよ。…兄ちゃんって何もかも完璧なのに寝起きだけはダメだよな。」



陸はそう呟いて俺の部屋から出ていった。



ってか俺が完璧って…



…俺は何年間も好きな女に告れない、ただの小心者なんだ…



全然、完璧なんかじゃねぇ…