「確かに遥の顔は女みてぇでかわ
いいけどさ〜。正真正銘男だし。
遥に恋とか、ありえないから」
「だ、だよね〜!!なんか…ごめんね?」
「俺らも誤解招くようなことしてたわけだし。お互い様だろ」
「そうだね!!」
「遥? ボーッとしてるけど、まだ寝るか?」
「え、あ、おう!!俺、もうちょい寝るわ!!夕飯いらねぇから」
「おやすみ。遥君」
「おやすみ」
琉美にそう返して、
俺はフトンにくるまった。
……………琉美の、
疑うこともなく信じる、
くもりないその笑顔に、
また少し…
罪悪感が胸に募ったことは。
言うまでもない―…。