「森君、夏樹君!!お疲れさま!!」

………あんなことが
あったのに琉美は、
夏樹にもみんなと同じように
接している。


「夏樹、ズッゲー!!はやかったな!!」

森に勝つ人、久々に見た!!


森も、あたし以外の人に、
負けたのは
久しぶりじゃないかな?


「夏樹、はやすぎ。遥以外に負けたの、久しぶりだ」

「そうなんだ?遥君も走るの、はやいの?」

「まぁ…そこそこ普通に?」

「普通じゃねぇから。遥のはやさは、尋常じゃねぇから」

「そうなの?」

「さぁ?そうらしいけど、よくわかんねぇ」

森曰く、あたしの本気は、
人間じゃないらしいよ。