「森…」

「ん? 何だ?」

「明日、買い物行きたい」

「うん?」

「一緒に行かねぇ?………つか、協力してほしい」


琉美が来てから、
1ヶ月が経ったある日。


遥は荒高に来て初めて、
“女”として、
街に出たいと言った。