「夏樹、謝れ。クラスメイトなんだから、生き物扱いすんな」
「無理。生き物以外の何者でもねぇだろ。こんなヤツ。女なんて、みんな同じだろ？バカで低俗で平気でウソをつく、最低な、“生き物”なんだよ」
「…………夏樹…」
今の言葉は。
夏樹の過去が関係している。
………そんな気がした。
「遥。飯、部屋で食うから、できたら呼んで」
「…………夏樹」
「なんだ？」
「琉美に謝れ」
「だから言ったろ？こんな最低な生き物に、謝る必要なんか、ねぇんだよ」
「いくら嫌いでも、そこまで言わなくたっていいじゃん…」
ウソを平気でつく…か。
今のはさすがにあたしも
堪えたなぁ〜。
………胸、痛いや。
アハハハハ…。
心の中で、自嘲気味に笑った。
