「遥。俺が琉美を抱っこして運ぶ
から」

「あ〜………いいや。俺がやる。
琉美を抱っこ出来ねぇほど、貧弱
じゃねぇよ?さすがに。それに、
部屋、すぐ近くだし」

「………そっか」

「悪かったな。気ぃ使わせて」

「何時に起こしに行けばいい?」

「あ〜……今日は起こしに来なく
ていい」

「わかった」

「もしかしたら昼過ぎに行くかも
知れねぇから、そんときは連絡す
る」

「ん」

「じゃあな」

琉美を抱きあげ、
部屋を出て行って、


部屋に戻ったら
お風呂にも入らずに、

そのまま眠った――…。