「遥」

「………ん? 何?」

「今夜はもう終わりにしようぜ?
これ以上やったって、時間の無駄
なだけだし。……それに、琉美が
もう限界越えた」

森にそう言われて、
いたことをすっかり忘れていた
琉美を見ると、


…………ソファーに座り、
こくんこくんとしていて、
今にも寝そうだった。


「………そうだな。今日はもう終
わるか」

……琉美には悪いけどやっぱり、
明日(正確には今日)から琉美は
部屋で留守番をさせよう…。


琉美だって、いたところで、
誰にもかまってもらえなくて
暇だろうし。


だったら部屋にいるとか
言い出すかもしれない。