そして月曜日。
学校へいくと、もちろん
さくらとの話題は
カラオケの事と
うさぎ君のこと。


「あ、ほらほら…!
宇崎ってあいつ!
あの…廊下の右の!」


廊下で話してるふりを
しながらちらちら
うさぎ君達の集団を
確認する。


なんだか、まるで
悪いことしてるみたい(笑)

そう思いながら、
でもどんな顔か
知りたいから
また、ちらちら。


うさぎ君の顔を知っていた
さくらに教えて
もらおうとした
けど、昔から名前とか
顔を覚えたりするのが
苦手なあたしに
うさぎ君の顔が
わかるはずない。


「あ、あれか、
あの坊主の!」


適当な事はいうもん
じゃないね。


「宇崎坊主じゃないから!(笑)」


「え!?」

さくらに爆笑されてしまった。


結局顔も分からないまま
あっという間に
放課後を迎える。



帰り道が途中まで
同じあたしとさくらは
クラスメートにばいばいし
一緒に帰っていた。