「…君が好きだよ~
どこにいても~♪」


さくらが歌い終えた。
盛り上がりに盛り上がり、
フリータイムは
あと一時間をきった。


「この曲好きなんだよねー」



うちもー!と笑いながら
さくらをみていたら、
さっきのさくらからの
メールをふと思い出す。




『話したいことがある』





あ、そういえば…。
気になるし、さくらの
歌ってた曲に熱中してて
ちょうど次の曲
いれてなかった所だし
…ちょっと聞いてみよっかなー。




「ねー、さくら?」



あたしの声に反応して

「次歌うの、優衣だけど
いれなくていいの?」
とさくらが振り返る。



「うん、その前にさ」



「なになに?」



「話したいことって何?」



まさか…彼氏できた…
とかじゃないよね?



朝話したいことがある
ってメールを見たときから
そんな気がしていた。



まさか、彼氏できた
事ない=年齢のさくらに
ようやく初彼…!?


いやいや、まさか
まさか落ち着け優衣。


まさかさくらが
まさかまさか。



「あぁ、それね。
まぁそんな重要なこと
じゃないんだけどねー!」



笑うさくらに同様が
隠せません。


重要なことじゃないけど

彼氏できた。




いやいや重要ですからー!!



一人でボケとツッコミを
かましていると



さくらがそれを
たちきるように
入ってきた。




「桜井とメールしててさ、
うちと優衣とあと
もう一人男子よんで
カラオケいかないって
話があるんだけど?」