あたしはドキドキしながら
大地の顔を見た。
大地はそんなあたしに気づいて
少し照れ笑いをしている。

「なんだよっ!!!」
「あはは~☆」

あたしは1人この胸のドキドキと
必死で戦っていた。

そして、勇気を振り絞り思い切って
大地への想いを口にした。

「あのね・・・あたし・・・」
「ん?」
「あの・・・えっと・・」
「なんだ?頭大丈夫?笑」
「ひっどーい!!!大丈夫です!!」
「ははっ、で、なに?」
「あっだから・・・その・・・スきなの・・・」
「ん?なに?」
「だからー・・・あたし大地のコト・・・」
「なんだって?聞こえねーよっ」

そんなことを言っている大地だけど
大地の顔や耳はまっかっかだった。

あたしは大地を見てつい笑ってしまった。

「なんだよっ!お前。意味わかんねー!!」
「あははっ☆大地顔真っ赤だぁ~」
「うるせっ!!//*」
「・・・大地・・・好きだよっ!!」
「・・・俺もお前が好きだっ」
「・・・・・あーもう帰るぞっ!!!」

大地はずっとずっと真っ赤な顔で
それを隠すかのようにすっと立ち上がり
1人歩き始めた。
あたしは、そんな大地を見て照れながらも
幸せを祈り続けながら追いかけた。



ねえ大地。
あたしはあの日のコトきっと
一生忘れないよ?
大地が言ってくれた「好き」って言葉。
初めて見た照れた表情。
あのとき、大地の全てが
愛おしく感じて、大地のこと
ずっとずっと近くで見ていたかった。
なのに、大地は1人で歩いていっちゃうから
全然大地の隣を歩けなくて
ちょっと寂しかったな。
大地は恥ずかしがりやさんなんだって
そのとき初めて気づいたんだ。