私は楽屋の前へ来た。健太の家から荷物を運び出した日から健太とは向き合っていない
ドアを開けることも出来ずそこで立ち止まってしまった
「何やってんの?」
びっくりして後ろを向くと、龍くんが立っていた
「龍くん・・・」
「健太でしょ?」
私は頷き、そのまま下を見たままだった
「別れると思わなかった」
「えっ?」
「俺、お前のこと好きだったんだ」
龍くんが・・・
「健太も幸せそうだし、お前も幸せそうだし、お前を見ているだけでいいと思った。それなのに・・・なんで別れるんだよ!」
無口だった龍くんが私に怒り出した
「健太がどれだけ辛かったのか、わかってるのか?お前がいなくなって、健太はすんげぇ苦しんだ」
苦しんだと言われた瞬間、涙が溢れてきて私は両手で顔を押さえ、自分のしてしまったことがどれだけの人を苦しめたのかと思い知らされた
ガチャ
「龍、もういんだよ」
健太が私達のいる廊下に出てきた。優しい健太の声だけで涙が止まらなくなる
「亜美、あっち行こう」
廊下の奥のソファの前まで来た
健太は私の肩を押し、ソファへ座らせてくれた
「来てくれたんだな。MCの時にわかったよ」
こんなひどいことをした私にいつもと変わらない優しいしゃべり方で私に話し掛けてくれた
泣きやむことなく私は顔を隠し肩を震わせ泣いていた
「明日、東京に行く。MCで言ってた通り行くことを最後まで俺だけ悩んでた。亜美がいなくなっても、俺は亜美の幸せを見守りたいと思った。でも前に亜美が俺の夢は自分の夢って言ってたのを思い出して、あいつが隣にいるなら安心して行けるかなって思って」
涙のせいで息がうまくできない。健太の話を聞くと優しさが伝わってきて、それがまた私の涙を止まらせなくした
ドアを開けることも出来ずそこで立ち止まってしまった
「何やってんの?」
びっくりして後ろを向くと、龍くんが立っていた
「龍くん・・・」
「健太でしょ?」
私は頷き、そのまま下を見たままだった
「別れると思わなかった」
「えっ?」
「俺、お前のこと好きだったんだ」
龍くんが・・・
「健太も幸せそうだし、お前も幸せそうだし、お前を見ているだけでいいと思った。それなのに・・・なんで別れるんだよ!」
無口だった龍くんが私に怒り出した
「健太がどれだけ辛かったのか、わかってるのか?お前がいなくなって、健太はすんげぇ苦しんだ」
苦しんだと言われた瞬間、涙が溢れてきて私は両手で顔を押さえ、自分のしてしまったことがどれだけの人を苦しめたのかと思い知らされた
ガチャ
「龍、もういんだよ」
健太が私達のいる廊下に出てきた。優しい健太の声だけで涙が止まらなくなる
「亜美、あっち行こう」
廊下の奥のソファの前まで来た
健太は私の肩を押し、ソファへ座らせてくれた
「来てくれたんだな。MCの時にわかったよ」
こんなひどいことをした私にいつもと変わらない優しいしゃべり方で私に話し掛けてくれた
泣きやむことなく私は顔を隠し肩を震わせ泣いていた
「明日、東京に行く。MCで言ってた通り行くことを最後まで俺だけ悩んでた。亜美がいなくなっても、俺は亜美の幸せを見守りたいと思った。でも前に亜美が俺の夢は自分の夢って言ってたのを思い出して、あいつが隣にいるなら安心して行けるかなって思って」
涙のせいで息がうまくできない。健太の話を聞くと優しさが伝わってきて、それがまた私の涙を止まらせなくした