夏休みは凌と2人で温泉に行き、その帰りには遊園地へ行ったりと、楽しい夏休みを過ごした。由里と坂下とお祭りにも行ったし花火も見に行った
月日が流れ、秋となり緑だった草や木も冬の準備に入り、色褪せていった
授業中、由里から手紙が回ってきた
『祐介達、コンテストで優勝したみたい。これでデビューが確実だって』
あの時、今年はコンテストなどに応募していくと話していた。やっぱり受けていたんだ・・・優勝したということはここ離れて行くのだろう
授業が終わり、由里にトイレと言われたけどそのまま屋上に来ていた
「優勝した大会が映画の主題歌を歌うのが目的みたいで。だから主題歌を歌うのも決まったとか聞いたよ」
「すごいね」
「卒業したらもうここにはいないんだね」
健太の夢が一歩ずつ近づいていく
「亜美と私、別れてよかったんだよ。遠距離じゃ無理だね。しかも芸能人だし」
由里が空を眺めて言った
私も空を見上げて
「遠い人になっていくね」
「元彼が芸能人だったってすごくない?」
由里は笑いながら言ったけど少し寂しそうに見えた
「亜美・・・私も亜美と同じで祐介のために別れたっというのも半分あるんだ。慎のこと好きだよ。でも祐介達が東京へ行くことわかってたし、それなら深入りする前にって思ったの。だからこれでよかったと思う」
結局、私も由里も同じ。好きな人の夢のために離れてしまった。でも私は今、ちゃんと凌を見ている
「私と亜美の決断って間違っていなかったよね」
「うん。間違ってない。いなくてもこうやって優勝してるし」
「ほんとだね。いてもいなくてもよかったんだ」
祐介くんがその後どうしたのかは、聞かないけどきっと苦しんだに違いない。でもあれから5ヶ月も経っているし祐介くんも前に進んでいるんだ。そして健太も・・・
月日が流れ、秋となり緑だった草や木も冬の準備に入り、色褪せていった
授業中、由里から手紙が回ってきた
『祐介達、コンテストで優勝したみたい。これでデビューが確実だって』
あの時、今年はコンテストなどに応募していくと話していた。やっぱり受けていたんだ・・・優勝したということはここ離れて行くのだろう
授業が終わり、由里にトイレと言われたけどそのまま屋上に来ていた
「優勝した大会が映画の主題歌を歌うのが目的みたいで。だから主題歌を歌うのも決まったとか聞いたよ」
「すごいね」
「卒業したらもうここにはいないんだね」
健太の夢が一歩ずつ近づいていく
「亜美と私、別れてよかったんだよ。遠距離じゃ無理だね。しかも芸能人だし」
由里が空を眺めて言った
私も空を見上げて
「遠い人になっていくね」
「元彼が芸能人だったってすごくない?」
由里は笑いながら言ったけど少し寂しそうに見えた
「亜美・・・私も亜美と同じで祐介のために別れたっというのも半分あるんだ。慎のこと好きだよ。でも祐介達が東京へ行くことわかってたし、それなら深入りする前にって思ったの。だからこれでよかったと思う」
結局、私も由里も同じ。好きな人の夢のために離れてしまった。でも私は今、ちゃんと凌を見ている
「私と亜美の決断って間違っていなかったよね」
「うん。間違ってない。いなくてもこうやって優勝してるし」
「ほんとだね。いてもいなくてもよかったんだ」
祐介くんがその後どうしたのかは、聞かないけどきっと苦しんだに違いない。でもあれから5ヶ月も経っているし祐介くんも前に進んでいるんだ。そして健太も・・・