「後半も突っ走りますっ」

学くんの言葉とドラムで後半が始まった

5曲ほど歌ったあと、健太くんが喋りだした

「えーっ、今年は俺にとってすばらしい年になりました。Blacksで活動し、楽しいことをいっぱい知ったし、バンドというすばらしい仲間とやれたこと。そして・・・ちょっと恥ずかしいんだけど、俺がずっと好きだった人に思いが通じて、今も俺の隣で笑っていてくれてて・・・俺を支えてくれてます。俺も守ってやろうと思うし、彼女も俺を守ってくれていて、そういう気持ちが大事なんだってわかりました。ファンのみんなも大事だし、彼女も大事だし・・メンバーにもみんな彼女がいます。支えられて助けられて、いい曲を作ったり、いい音を出しています。だからこれからもずっと、俺達を温かい目で見守って下さい・・・では俺が彼女に作った曲、『Eternally』」

胸が熱くなり、堪えていた涙がこぼれ落ちる
健太くんのバンドへの思いと、私への思い
こんなに思ってくれているというのが嬉しくって・・・
健太くんを見ると私が後ろにいることに気付いたみたいで、
私を見つめながら歌っている
私は小さく手を振った