8月の中旬


『着信 由里』

由里から電話がきた。私は急いで携帯を開き、耳に持っていくと

「もしもし、亜美?」

「あっ、うん」

由里の声はとても弾んだ声だった

「明日、海だから!」

「えっ?明日?なんで早く教えてくれないの?」

「ごめん、ごめん。さっき慎と決めてさ。連絡するの忘れてた」

「ひどくない?私今から準備だよ」

私は由里に文句を言った

「本郷も行くんだから、かわいい格好でね」

「やっぱり行くんだ?本郷…」

すると由里が

「あったりまえ!だって最初に行こうって言ったの本郷だし」

「なんでそんな計画をするかな…はぁ」

私は深いため息をついた

「亜美、チャンスなんだよ!」

「私は告る気はないから!振られて友達でいられなくなるのは嫌だから…」

由里は

「はいはい、言ってなさい明日楽しみにしてるよ」

ブチッ

いきなり携帯を切られてしまった

でもまた着信が鳴って、由里からのメールだった