「今!?」


「うん、今!」



ほとんど強引に、目を閉じると、ほんの一瞬の間の後、蒼ちゃんの唇が重なった。



「未来が失ったものの代わりに、オレがなるから」



「あたしもだよ。歩けなくなったら、足になるから」



「もう、そんな事にはならねえよ」



蒼ちゃんは笑いながらそう言うと、またあたしにキスをした。