「ドレスだと、分かんねぇな」



「何が?」



「未来の温もり…」



蒼ちゃんの匂いを感じながら、あたしは目を閉じる。



全力疾走は出来ないけど、蒼ちゃんは今までみたいに、歩ける様になった。



完全に元通りってわけにはいかなかったけど、 こうやって、あたしを抱きしめてくれるんだよ?



「蒼ちゃん…、あたし幸せだよ」