「優子がやったの?」 睨みつけると、優子は見下した様に笑った。 「いいじゃない。どうせ捨てるんだから」 「まあ、いいわよ。ただ、こんなカバン見せたら、蒼ちゃんが心配する」 そう言うと、優子は一気に真顔になった。 「嫌がらせして気が済むなら、やればいいわよ」 「何、未来ってば、余裕かましてんの?」 あたしは教室を出ながら、優子に向かってキッパリと言った。