――ヒュー…。 屋上は、思った以上に風通しがいい。 なびく洗濯物に隠れながら、こっそり辺りを見回す。 「あっ、いた」 思ったより近くに、蒼ちゃんと理学療法士の先生は座っていた。 「なあ、センセー。オレって最低だろ?」 静かな屋上で、蒼ちゃんの言葉はハッキリ聞き取れる。 何、話してるんだろ。