いつも通りの無表情で式に出る

ふと上段から目を反らすと彼女の姿があった


驚いて目を見張った
どうやら彼女は居眠りしているようだ


式が終わるまでずっと彼女を見つめていた


式が終わってすぐに一人の男が蒼歌に話し掛けていた

あいつは確か星ヶ丘財閥の……――


少し言葉を交わしてすぐに彼女は走り去ってしまった


あいつ!!
彼女に何を言ったんだ!?


強い怒りを感じながらずっと彼女の背中を見つめていた