〈toみく
俺様は今日撮影。
お前ベッドがなくてどこで寝るわけ?〉


「知能犯……」


やられた……
ある意味やっぱ頭イイのかも。
げっそりしつつ、とにかくシャワーでも、と思ったのに。

ご丁寧にバスルームにも鍵がかけてあった。

アイツならやりかねない。

あたしはなぜか負けてたまるか!!
という気持ちになっていた。
単純ですとも。
ちくしょー…


「そうだ。温泉があったんだ」


我ながら冴えてる、なんていそいそとタオルをもって探しにいった。


「ひえ~……本格的」


男湯と女湯に時間帯によって分かれるらしい露天風呂は、脱衣所も豪華。

ミコトさんの情報によると女はほぼいないんじゃないかって。

じゃ、あたし専用?!
嬉しすぎる……