「あたしね、理想のタイプって決めてあるの」


そう言ってカバンから雑誌を取り出した。

ファッション雑誌?

愛もミーハーだな、なんて思いながらパラパラめくっていたあるページ。


「えっ……!?」


心臓が止まるかと思った。


「どうかした?」


「な、なんでも」


モテる男のインタビューと書かれたページに。
間違いなく、アイツ。
オシャレに着こなして、ポーズなんて決めちゃって。


「きゃあ!テルじゃん」


愛の目が途端にハートになった。


……まじっすか?