私立桜ヶ丘高等学校。
あたしなんかお嬢様についてけないんじゃないのって思ったけど。
案外気軽に打ち解けてほっとした。
購買部でパンなんかを買って、只今お昼タイム。
「ね、じゃあみくは彼氏いないんだ?」
上目遣いでそう尋ねるのは、初めて目が合ってすぐ友だちになった愛。
ストレートな髪を指でクルクル遊びながら、大きな瞳を向けてくる。
「うん、いない」
「あたしも!」
恋バナに花を咲かせながら食べるときって、話に夢中でつい食べ損なっちゃう。
今日の愛はまさにそれだった。
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