「二葉はどうして分かったの」


「子どもをナメてもらっちゃ困る。あの男、昔から妙にライトを気にするんだ。

おかしいだろ?ろくに家族に目も向けずに。

Reilaさんのことは知ってた。ピンときたのはあの人が死んだとき」



「なに……?」



「親父の書斎を探したんだ。昔の手紙が出てきた。

付き合ってたってすぐに分かった。政略結婚で引き裂かれたってことも。子どもができてしまったことも」



「そんな……」



「ライトの父親はとんでもない人間だよ。よくもあんな奴にまんまと獲られやがって、その上事故死ってか。馬鹿な男って思った、クッ……」



「ひど……」



「酷い?誰がだよ。何も知らないのはライト、アイツだよ。ほんっとマヌケ」



「やめてよっ!」





あたしは泣いていた。
もう、いいよ。


もう……