ピンポーン


「誰の部屋?」


「友だちです」


あたしはミコトさんの部屋を訪ねてみた。
留守、なのかな。

和兄ちゃんの部屋に行くわけにはいかない……

ああ、もう!
もっと友だち作っておけばよかった。


「あの、あたしの部屋でもいいですか」


「もちろん」


結局、こうなる。
ライト、怒るだろうな。


「どうぞ」


コーヒーを淹れて、とりあえず座ってもらった。


「あのさ、なんでバスルームに鍵なの?」