「もう決定だから」


「待ってよ!あたし無理だから!」


「……何が?」


「何って」


「勝手に人んち入ったの、誰?」


「そ……れは……」


でもそんなの仕方ないじゃん。ドア開いたら家だったんだもん!



「仕方ない、では済まないんだよね」


あたしの心を見透かしたように言うライト。



「俺ってさ、有名人だから。Rightって名前バラしちゃいけないんだよね」


「あんたからバラしたんでしょー?!」


「見てたのはそっちだ」


「はあ?!」


「とにかく」



そう言ってずいっとあたしの方に近づくライト。