Barはダンスナンバーと共に、一気に騒がしくなっていた。

酔っ払いたちを押しのけ、あたしたちはドアをすり抜けた。


「なんでマンションなんか?」


「探してるんだよね、部屋」


「そうなんですか」


だったらライトやルイと同じマンションは駄目だ、といくらあたしでも思った。


「バイトちゃん、テルの部屋は?」


「あ、なんだかエスピーがついてるとか」


「へえ。さすがっ」


「別の部屋でもよろしいですか?」


「うん、いいよ」


よかった。
あたしが守らなきゃ。
ライトとルイのこと。