初めてのライトの印象は最悪だったっけ。

笑われて、からかわれて。

“嫌なわけ?”って、突然キス。

ほんっと信じられなかった。

でも。
この豹柄の王様はさ、薔薇だった。

トゲがあるだけで、心は優しいの。

あたし、惹かれてる。
完全に。


和兄ちゃんのこと、ほんとに好きだったのかな。

あたしは和兄ちゃんのどこが好きだった?

男として、見てたかな……

それは幼い、憧れだったのかもしれない。

でなきゃ。
あのとき、拒否なんて――



「ライト……どう思う?」



寝ているライトの頬を、そっと撫でてみた。

あんまり綺麗で。
あたしはひとり、照れてしまった。