「みくちゃんだってバレない角度の写真を選んだつもりだ。いいかい」


「あ、はい……」


「君は、こんなに素敵になれる。純粋で何色にでもなれそうな」


「いっいや」


思わず褒められ赤面。
鈴木さんってば。


「このポスターの影響が少なからずあるかもしれない。覚悟はしておいて」


「はあ……」


あたしは頂いたジュエリーに夢中だった。
そんなワケない。

そう思っていたから……


「テルも、忙しくなるな」


鈴木さんのそんな言葉も聞いてなかったんだ。