ピンポーン---

……?


「おいっ、何か食わせてよ」


「ルイっ?」


「ぷっ……ウサギ」


あ、ライトも……



もしかして2人。
心配して来てくれた……?


「あの……ね」


「お前はお前らしく、だろ」


パコ、丸めた雑誌でライトがあたしの頭を叩いた。

う……
逆に気を遣わせてしまった。


「あんたは笑ってればいい。いつも通り」


ルイが少し恥ずかしそうにそんなことを言うから。
あたしは嬉しくなった。


「ちょっと、くっつくなよ」


「えへ、ルイ何食べたい?」


あたしは涙を隠したくて、ぎゅっと顔をうずめた。

2人共、傍にいたい。

あたしの中でぐっと、近くに感じた気がしたんだ――