みくは信じられないと言いたげな表情だ。
もちろんスタッフも。


知るか。

俺はみくの表情を見ていた。

溶けそうに、火照っている。

周りに見えないように胸元に触れた。


みくの甘い声は俺だけに聞こえる。



極上の女だろう……?



――――……



周囲からほうっと歓声。

カメラマンだけが角度を変え、逃すまいと追いかけた。