「恐いのって撮影?それとも俺?」


小声で言うとみくの耳が真っ赤になる。

力、抜けてきたか。


「はい、抱き合って」


まだ照れてんのかよ。


カシャカシャ---


「えっと、みくちゃんはいいのかな?」


「は、はい……」


すっとみくが黒いストールを落とした。


「テル、どうしよっ」


「……?」


みくが指差す先には、俺がつけた‘しるし’。