「みく……」


ドクンっ…


この人はあたしが追いかけて来た人。
そうだよ。
このまま上手くいけば……

和兄ちゃんと目が合って。
距離が近づく。

キス……しちゃえ。


「……みく?」


あたし、何考えた?
今……


ライト……って。


「ごめっ……なさ……」


「なあ、みく……」


あたしの動揺から、和兄ちゃんはキスをやめた。

けれど。