ルイは意外に料理上手で、あたしは慎重にルイと並んで調理した。

無口だけど、その手つきで繊細な人なんだって分かった。

“親戚だから”
なぜか思い出した。
2人は、似てる。


「あんた、なんで自分の部屋帰んないの?」


「え……色々事情があってさ。ほんっと困るよ」


「ふ~ん。こっちも困るよ」


「そんなあ~…」


ぷっとルイが笑った。
からかった……?


「わざわざ僕のために買いに行ったんだろ?」


「何を?」


「女のグッズだよ」


「あ……」