-綺沙side-

「本番いきまーす!!」

はぁ、とうとう本番が始まっちゃったよ。それにしても、綺麗な人ばっかりだなぁ...。
特にあのAyakasiっていうグループの人たち...。
そんなコトを思っていたら、愛サンが近づいてきた。
「さぁ、久しぶりの日本での仕事。頑張ってきなさいよ?」
「わかってまーす♪」

「最初のゲスト、Maoサンです!!」
Maoサンは階段をぶりっ子ぽく降りていく。超ピンクでフリルがいっぱいのミニドレスで。すごくド派手な衣装だなぁ。
「続いては、夏未サンです!」
白いドレスで優雅に降りていく夏未サン。素直に綺麗だなと思った。
「そして!今、注目のアイドル。妖~Ayakasi~サンです!」
『キャー!!』
黒いスーツのような衣装に包まれたAyakasiサンがでた瞬間、黄色い歓声が響いた。本当にすごい人気なんだぁ...。改めてあたしはそう思った。
「そして最後は、日本が誇るあの世界的歌姫。KISAサンです!!」
きた...。
『キャー!!』
こんな歓声があるコトに涙が出そうになった。
あたしのコトを、日本の人たちはあまり知らないんだと思っていたから。
「さて、ゲストへの質問を行いたいと思います!」

えっ?!あたしにも質問とかくるの?!?
「えー。まず最初はKISAサンに質問です!」
うそっ?!!最初?!
「KISAサンは普段はどこで活動されているんですか?」
「えっーと、あたしは主に海外で活動しています♪」
「そうなんですか!!しかも、すごくお綺麗で!」
「いえいえ、そんなコトないです!昔、この容姿でいじめられましたし」
「えっ?!そんな人がいるんですか?!きっとうらやましいんですよ!すごく綺麗ですから」