プルルルル


「キャッッ・・・」


不意に鳴る電話に動揺が走る。


手を伸ばしてみるものの・・・


「はいもしもし?」


私より先に電話に出たのはそう・・・


「はい・・・・来月号で? はい・・・」



事務所からの電話か・・・


来月号って・・・?!


少し期待が膨らむものの

お兄ちゃんの顔からしてそう、うまくいきそうでもない。


「はい。失礼します。」


電話はそっと音を立てて切れた。


「遥、モデルを出来ることになった。」


えっ・・・


こんなに上手くいくのって



アリ・・・?


「だけど・・・」


だけど・・・・?


「来月号でて、それから働いていける見込みがあるかどうか
 確かめてから・・・。まぁ、来月号は出られるんだよ。
 がんばれ。母さんたちに言っとかなきゃ・・・」


来月号・・・。






来月号の


モデル?