教室のドアに手をかけるものの


ため息をついてしまう。


帰っちゃおっかな?

そんなこと思っても実際に実践なんてしたことないし

できるわけない・・・。


教室からもれる話し声とか


笑い声とかが本当にうらやましい。


私もあんなふうに友達と話したり遊んだりしたいよ。


憧れのお兄ちゃんみたいに人に囲まれたりもしたいなぁ・・・。


けど私には夢のまた夢・・・・


仕方なくドアを押して教室に入る。


誰とも言葉を交わさず、そのまま静かに席に着く。


青春とか友情とか恋愛とか


私には全くと言っていいほど縁のないもの・・・

私は静かに本を読むだけ・・・。


「さぁ授業始めるぞぉーー」


先生はいつもこんな感じで威勢よく入ってくる。


みんな何事もなかったかのように席に着く。


私はよくある緑の鉛筆とノート・教科書を机から出す。


シャーペンなんて使わない。

自分でも良くわかんないけど


なんとなく・・・・・?