お兄ちゃんは見慣れないおじさんと話している。


おじさんはその言葉を聞いて


私のほうへ寄る。


おじさんはいきなり私のめがねをとって


朝、結った三つ編みをすっとほどいた。


「いいねぇ」

おじさんは満面の笑みでつぶやいた。


なんなの・・・?


「いいよっこの仔!!売れるよぉ!どうしたんだい
 こんな卵見つけてきちゃってさぁ、彼女?」


「妹です。」


「そういわれるとお兄ちゃんそっくりだね。」


売れる? 卵? なんのこと?


意味不明


「試し撮りで最終決断するよ。遼くん、スタジオで。」


試し撮り・・・スタジオ・・・


私はわけのわからないまま


スタジオとかなんとかに連れて行かれた。